精神疾患とメディア

「交通事故を起こした方は精神疾患を患っていた」

「事件を起こした容疑者は精神科への通院歴がありました」

このような報道を耳にしたことはありませんか?

僕はこのような報道のされかたを耳にする度に違和感を覚えます。

まるで、精神疾患を患う方は事故を起こして事件を起こすような報道をします。

糖尿病を患っている、心臓に疾患がある、腎臓に疾患がある、このような場合に併せて報道されることはまずないですよね(直接的な原因がある場合は報道されることもありますが)

精神疾患の場合は因果関係が不明であっても必ずといっても良いほど報道の対象になる。

おかしいと思いませんか。

差別以外のなにものでもない。

報道を見た人は極論

「精神疾患の人は危ない」

と思ってもおかしくないです。

人権擁護を謳いながら根本的な部分の認識で残念だと思ってしまいます。

心臓病は心臓に不具合がある疾患

腎臓病は腎臓に不具合がある疾患

精神病は脳に不具合がある疾患

なぜ、そう考えないのか。

一見、不可解に見えるかもしれない行動や言動も症状により引き起こされるもので、その人自身を表すものではないんです。

なんら変わらないんです。

実際このような報道で一番苦しむのが、精神疾患を患う患者さんなんです。

無用な誹謗、中傷を受ける側の気持ちを少しでも考えて下さい。

患者と話す中でも、

「私はこんな病気になったから、世間で生きるのは難しいです。仕方ないですよね」

と話される方がたくさんいます。

一番、苦しんでいるんですよ。

患者さん自身にも繰り返し、他の疾患となんら変わらない、精神疾患は脳の化学物質のバランスが崩れて引き起こされるもので、あなた自身がいけないわけではないと繰り返し伝えます。

他の疾患と同様に、疾患がその人を表す全てではないです。

一部なんです。

患者さんと話しをさせて頂く時にも

「平野さんは普通に人として接してくれるから嬉しいです」

と話される方もいらっしゃいました。

もう悲しいの一言しかなかったです。

当たり前のことなのに、それだけ偏見が根強くあるのだなと強く感じました。

尊敬していた看護師さんが

「精神疾患わ患う方は本当に良い人が多い。一見普通に生活している人の方がよっぽど恐いよ」

と話されたことことが今でも心に残っています。

100%健康な人もいなければ100%異常な人もいない。

そんなもんなんです。

1人でも多くの人の認識が変わっていくことを切に願います。

 

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