統合失調症は統合しすぎる病

前回、統合失調病についての内容を書かせて頂きました。

統合失調症は以前は精神分裂病と以前呼ばれていて、差別的な要素が病名に強すぎるということで、現在は統合失調症と病名が変わっています。

ただ、ですね、統合失調症って病名を聞いてどのような病気だと思いますか?

そもそもイメージがつきにくい方も多いかもしれませんが僕は

「物事に対する意味づけや解釈(統合)の仕方が上手く出来なくなる病」

だと考えていました。

その原因はもちろん脳内の化学物質のバランスが崩れることによる起こるものです。

原因は確かに脳内の化学物質のバランスの乱れであるのですが

(ではなぜバランスが崩れるのかという根本的な原因は未だに未解明な点が多いです。遺伝的な要素だったり、環境的な要因だったり、生育歴だったり様々な要因が複雑に関わっています)

その原因によって引き起こされる統合失調症という病へのイメージは臨床経験の中で多くの患者さんと話すことで大きく変わりました。

それは

「物事に対する意味づけや解釈(統合)の仕方が上手く出来なくなる病」

ではなく

「物事に対する意味づけや解釈(統合)をしすぎてしまう病」

統合しすぎてしまう病が統合失調症

だと思うのです。

患者さんからお話を聞くと多くの方が

・飛行機が飛んでいるのを見て、あれは自分を監視しているために飛んでいるんだ

・あそこに立っている人は私を狙っている、スナイパーです

・電車に乗ったら、グループで笑っている人がいたんですが、あれは私のことを笑っていたんです

・隣の家で物音がしました。あれは僕にうるさいって意味で鳴らしているんだと思います

など、五感で感じている全てのことを自分に意味づけて(大抵は悪い方)考えて、苦しんでいます。

患者さん自身にも、

「このような(上記のような)ことを言う人に対して、どんな声を掛ける?」

と聞くと他人に対しては

「そんなことはないから安心して下さいって言います」

と返答が来ます。

「あれ、ご自身に対しても同じことではないですか?」

と尋ねると

「僕(私)のは違います。」

断言されます。

もちろん、それは違うよと言って済むなら、そもそも苦しでいないので、完全に発言を否定することはしません。

否定をする時は、僕は緊急性のある時(自傷他害の恐れがある時)だけです。

それ以外はまず聴きます。

そして時折、上記のような質問を投げかけたり、物事に対しての意味づけで他の可能性はない?など話したりしていきます。

すると、しばらくすると

「僕(私)のは違うかもしれません」

「僕(私)のは違う時もあります」

と発言内容が変わっていきます。

ですので、いま現在、統合失調症の方も支援する立場の方も、病気について真剣に知る必要があります。

・自分の病はどういった症状なのか

・他の人はどうなのか

などなど

苦しいとはもちろん思います。

それでも、向かい合っていく中で見えてくるものもあります。

僕自身が患者さんと向き合う中で得たことはたくさんあります。

状態が良くなるように手助けも、微力ながらでも出来るようにもなりました。

なので考えるきっかけとなればと思い、僕の経験上での統合失調症という病についての解釈を書かせて頂きました。

無料相談は随時行っていますので、お聞きしたいことがある方はお気軽にご連絡ください。

 

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